常設展示

EXHIBITION

館内の展示は、1990年に始まる雲仙普賢岳の噴火の教訓を中心に後世に伝えています。
火山についての正しい理解が、将来の災害で人命を救うことに繋がること願っています。

  • 大噴火シアター

    火砕流・土石流の体験映像が4K化し高精細に。
    これまでのコンテンツに加え、島原半島のなりたちを紹介する「過去へのタイムトリップ」、43名の犠牲者の出た1991年6月3日当日、なぜ人々が災害にあったかを紹介する「あの時」、復興へむけて歩んできた島原を紹介する「未来へ」を追加し内容が充実しました。

  • 火砕流の道

    火砕流の猛威とスピードを山から時速100kmで流れくだる火砕流の映像を新設し、光と合わせた演出で再現します。
    一瞬で吹き飛ばされる木々や車、窓を割って吹き込んだ熱風によって家々が焼き尽くされる様子を紹介します。

  • 平成噴火ジオラママッピング

    約5年間の及び噴火災害の中で、火砕流や土石流の被害がどれくらいの範囲に広がったかをプロジェクションマッピングで表現します。
    43名の犠牲者の出た1991年6月3日の火砕流以外も、より規模の大きな火砕流が相次ぎ、土石流の被害も海まで達し、住民の避難生活を長引かせました。

  • 雲仙岳スカイウォーク

    雲仙岳周辺を、ドローンで撮影。平成新山で見られる溶岩ドームの独特の景観や火砕流で被災した旧大野木場小学校など、ここでしか見られない上空からの映像を、空中散歩するような感覚で見ることができます。

  • 焼き尽くされた風景

    1991年6月3日。43名の犠牲者の出たあの火砕流災害。
    火砕流が民家を襲った大災害は、当時一大ニュースとなり全国に知らされました。
    噴火の映像を撮影していたカメラマンや記者、避難を呼びかけていた警察や消防団、タクシー運転手や住民、火山学者など、多くの尊い命が犠牲となりました。
    焼き尽くされた当時の被災地の状況をジオラマで再現し、被災したカメラなど実物を展示紹介しています。

  • クラフト夫妻の軌跡

    火山学者クラフト夫妻の日本初パネル展。世界約180箇所の火山を調査し、危険な溶岩流の撮影など、火山研究のパイオニアとして活躍。1991年の普賢岳噴火で犠牲となるまで、火山への情熱を注いだ夫妻の軌跡を紹介します。

  • デジタル写真館

    クラフト夫妻が撮影した貴重な火山映像や写真を短編ムービーに!火山の力強さ、恐ろしさ、そして映像美を体感できるデジタル写真展です。世界中の人々に火山のリスクを啓発した夫妻の活動と、その情熱が映し出す火山の魅力をご覧ください。

  • 島原大変記

    1792年、島原で発生した「島原大変」は、地震と津波で1.5万人の命を奪った大災害です。本展では、当時の絵図や記録を多数展示し、災害の状況を詳しく解説します。200年以上前の教訓から、現代の防災を考える機会としてご活用ください。

  • 肥前温泉災記

    1792年、雲仙岳噴火と眉山崩壊による「島原大変」を記録した貴重な資料『肥前温泉災記 全』。本展では、この絵巻に描かれた噴煙、崩落、津波の様子を最新のデジタル技術で再現しました。200年以上前の災害を臨場感あふれる映像で体感し、現代の防災に活かせる教訓を学びましょう。

  • 災害の証言

    1990年から1996年にかけて発生した普賢岳の噴火活動「平成の大噴火」。本展では、当時の経験者へのインタビューをもとに作成したデジタルディクショナリーを展示しています。 噴火の記憶と教訓を後世に伝える貴重な資料を通して、火山災害への理解を深め、防災意識を高める機会としてご活用ください。

  • 島原空中散歩

    ドローンで空撮した普賢岳周辺の360度映像を、タッチパネル式モニターで体感! 妙見カルデラ、眉山の崩壊地形、平成新山など、約430万年前から平成噴火までに形成された火山景観を、まるで気球に乗っているかのような視点で楽しめます。

  • 火砕流体験 定点

    1991年6月3日、雲仙普賢岳で発生した大火砕流は、多くの報道関係者を含む40名以上の命を奪いました。当時、撮影ポイント「定点」からカメラが捉えた映像は、世界に衝撃を与えました。本展では、立ち入り禁止区域となった「定点」からの火砕流を、360度映像で再現。臨場感あふれる体験を通して、噴火災害の恐ろしさと教訓を伝えます。

  • 平成噴火とは(左)とジオラマパネル

    キャプションなし

  • 噴火前の雲仙岳

    キャプションなし

  • 火山科学

    日本や世界の様々な火山における学習や、噴火や土石流、火砕流のしくみなど、火山科学に関することを様々な体験装置で学習できます。

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  • 災害への備え

    雲仙岳で開発された「無人化施工」について、ゲーム感覚で重機を操縦しながら仕組みを理解できる体験コーナーのほか、火山の予知に使われる観測機器の紹介などがあります。

  • 島原大変劇場

    1792年の噴火でおきた地震で、島原に近い眉山が大崩壊し津波を引きおこした災害について、当時の実際の記録をもとに再現した立体紙芝居です。
    リニューアルではステージの両脇に字幕用モニターも追加しました。

  • アドベンチャールーム

    最新鋭の火山調査船に乗り込み、いざ大冒険へ!がまだすドームから飛び出した船は、普賢岳のマグマ、火山地層、有明海を巡る壮大な旅へ出発します。最新3D技術を駆使したプロジェクションマッピングは、まるで冒険の中にいるかのような迫力満点です。

  • 災害のメカニズム

    溶岩ドームや火砕流、土石流といった火山災害のメカニズムを科学的な視点から学習できるパネル展示。また、島原半島は火山が形成した特有の地形・地質からたびたび大規模な水害も発生しており、過去の事例を写真と共に紹介しています。

  • 火山灰・溶岩観察

    雲仙普賢岳は「溶岩ドーム」という火山に分類されます。その特徴は粘りが強いマグマが火口付近で固まってできるお椀を伏せたような形。この展示ではアクリルボックスに入った普賢岳の溶岩と宮崎・鹿児島の県境に広がる霧島山の溶岩に直接さわれます。顕微鏡で覗く火山灰とともに火山の噴出物を体感してください。